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真昼の月

僕の記憶
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  • 09/02/10:51

昔のコト

昨日、ほんとに偶然、昔の友人に会った。
何年ぶりだろ。
6年ぶり…?
まさか会うなんて思いもしなかったから、ほんと、一瞬誰かわかんなかった。
もし、そいつが声をかけてこなかったら、たぶん、俺は気づかないままだっただろう。

俺はたまたま、イベントの関係で、名札をつけてたから、向こうは俺の名前をみて気づいたんだろう。実際、俺の名前は、ちょっと変わってるから。
「あれ?…〇〇?」
って、まぁ、名札にそう書いてあるんだから、もちろん、そうなんだけどね。

きかれて、そいつの顔をみてみたら、どこかでみたことのある顔だ。でも、誰だったか、すぐには思い出せない。
「俺、〇〇だよ。」
あーー…
言われてみれば、たしかにそうだ。
特に仲良かったっていうわけでもないけど、つるんでたこともあったヤツ。
「うわっ、久しぶり。今どうしてんの?」
とか、かなりありきたりなリアクションをしてしまった。
我ながら、笑えた。

軽く世間話をして、最後に、お互いのメルアドや携帯番号なんかを交換して別れた。連絡しあうことがあるのか、謎だけど…

でも、別れてから、いろんなことが思い出された。
特に、アイツとすごいやな感じになったときのこと。
一時期、アイツと、ほかに二人との4人でわりとつるんでた時期があった。
だけど、そのうちのひとりが、ある女子と付き合い始めた。
付き合い始めたヤツが、その女子の話をするたび機嫌を悪くして、だんだん二人の仲がわるくなっていったとき、俺は、アイツに「何妬いてんだよ」って軽い気持ちで言ってしまった。

アイツは「そんなんじゃねえよ」と俺をにらんで去っていった。

そのあと、しばらくはおんなじメンツでつるんでたけど、俺たちのあいだの気まずい空気は残ったまま、なんとなくみんな、違うヤツとつるむようになっていった。

その女子と、アイツが以前付き合ってたっていう事を俺は後から知った。
俺は後悔した。
アイツはあの時、まだ、彼女のことが好きだったにちがいない。
俺は何度か謝ろうと思ったけれど、結局、謝る機会をつくることはできなかった。

あの時、あんなに後悔したはずだったのに、アイツに再会するまで忘れていた自分を最低だと思った。
そして、結局、昨日も謝ることはできなかった。

もう、アイツは忘れてることかもしれない。
もしかしたら、ずっと俺の言葉が残ったままかもしれない。
結局、俺は、何もいえなかった。

なんだか、俺は一生後悔しそうな気がした。
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梅雨入りしたってきいてからも、雨が少なかったけれど、今日は、かなりふっている。
窓からみる雨は、嫌いじゃない。
いや、考えてみると、出かけなくてはいけないときも、それほど雨は嫌いじゃない。
雨の日は、静かだ。
雨と、雨の音で、自分が世界から切り離されたように思える。
傘をさしたその空間が自分だけの空間でいられる。
雨が僕だけの居場所をつくってくれる。

列車から

列車から眺める窓の外の景色は、見知らぬ人の人生をのぞいたような感覚におちいる。
流れるように、いろいろな街をとおりぬけながら、そこに住む人々の日常を垣間見る。

通りをゆっくりと歩く老人、公園で遊ぶ子供たち、自転車で走ってゆく学生、信号待ちしている車…

ごく普通だけれど、そのありふれた日常に僕はなんとなくノスタルジックな気分になる。
きっとみんないろんなことを考えながら、日常を送っているんだろう。

ふいにその景色のなかの人と目が合う。
いや、走っている列車の中からだから、ほんの一瞬だし、そもそも、目なんか合ってないんだろう。
でも、目があった気がした。
なんだか、誰かにほんの少し近づけた気がして、ちょっぴり嬉しかった。

桜の樹の下には

ここのとこすっかり、暖かくてすごしやすいのがうれしい。
冬も好きなんだけどね。
コートを羽織らなくていいのが身軽で、つい遠くまで足を延ばしてみたくなる。
ふだん、バスに乗っている道のりをあるいてみたら、すっかり残り少なくなった桜の花びらの、風が吹くたびに舞い散るのが本当に美しかった。
桜を美しく思えるのは、日本人の特権だよなぁ。

ふいに「桜の樹の下には屍体が埋っている」というくだりをおもいだした。梶井基次郎の「桜の樹の下には」という短編だ。
基次郎が想像したように桜の樹の下にひとつひとつ屍体が埋っているところを俺も想像する。
美しさの影の汚れたものを想像する。
それでもやっぱり桜はうつくしいのだ。
道に散り積もる桜の花びらを踏みながら、穢していくような想いがしてうしろめたかった。

馬鹿野郎の俺

こんな時に彼女のことを思い出す
くっそう・・・
僕はいますぐ君にあやまりたい
それなのに、彼女のことを思い出しているんだ

BUMP OF CHICKENの「ラフ・メイカー」を口ずさむ
ルララ ルラ ルララ ルラ
彼女と出遭ったきっかけの曲だ
あの時も、思わず口ずさんだ
ごめんよ・・・
一番、君の事をかんがえなくちゃいけないときに、僕は・・・

僕は君を傷つける
僕は彼女も傷つけたんだろうか
ごめんよ・・・

 

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