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真昼の月

僕の記憶
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  • 05/18/17:19

桜の樹の下には

ここのとこすっかり、暖かくてすごしやすいのがうれしい。
冬も好きなんだけどね。
コートを羽織らなくていいのが身軽で、つい遠くまで足を延ばしてみたくなる。
ふだん、バスに乗っている道のりをあるいてみたら、すっかり残り少なくなった桜の花びらの、風が吹くたびに舞い散るのが本当に美しかった。
桜を美しく思えるのは、日本人の特権だよなぁ。

ふいに「桜の樹の下には屍体が埋っている」というくだりをおもいだした。梶井基次郎の「桜の樹の下には」という短編だ。
基次郎が想像したように桜の樹の下にひとつひとつ屍体が埋っているところを俺も想像する。
美しさの影の汚れたものを想像する。
それでもやっぱり桜はうつくしいのだ。
道に散り積もる桜の花びらを踏みながら、穢していくような想いがしてうしろめたかった。
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