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真昼の月

僕の記憶
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  • 05/05/04:33

ソルヴェイグの歌

ノルウェーの作曲家グリークの代表作
劇付随音楽「ペールギュント」が、ちょっとお気に入り。


イプセンの戯曲「ペールギュント」のために
作曲されたものなのだけれど、
中でも、「ソルヴェイグの歌」が好きでよく聴いている。




(ペールギュントあらすじ)
主人公ペールはひどい道楽者で、純情な恋人ソルヴェイグが
いるにもかかわらず、ソルヴェイグに結婚の約束をしたまま、
昔の恋人が結婚すると知ると、結婚式の場から彼女をつれさり、
逃げてしまう。
しかし、結局、その昔の恋人にも飽きたら捨て、その後も
あちこちで女道楽を繰り返し、財産も使い果たし、
無一文になって故郷に帰ってくる。
そこには、ソルヴェイグが年老い、盲目になってまでもペールの
約束を信じ一途に待っている。
ペールは彼女に許しを請い、ソルヴェイグの胸に抱かれて、
彼女の歌う子守唄を聴きながら永遠の眠りにつく。


「ソルヴェイグの歌」
冬が過ぎ、春も消える
春も過ぎ去り、夏も消え去るだろう
そしてまた、1年が過ぎてゆく
けれど、わたしは信じている
いつかあなたが帰ってくると
だからわたしは待っていよう
あなたと約束したように



ソルヴェイグの一途な愛に心打たれる
美しい歌なのだけれど。


ペールも、さんざんやりたい放題やって、
人生のいろんな浮き沈みを経験して
死ぬ間際になって、いちばん安らかな
場所を知るもの哀しい話なのだけど。


ペール、もう少し
はやく帰ってきてあげられなかったのかな・・・
やっと、ずっと待っていた人が
帰ってきたのに、会えたときには
死んでしまうなんて、残されたソルヴェイグの
気持ちを考えると・・・
 

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もう一度会えるなら

誰もが気付かぬうちに 何かを失っている
ふと気付けばあなたはいない 思い出だけを残して

せわしい時の中
言葉を失った人形達のように
街角に溢れたノラネコのように
声にならない叫びが聞こえてくる

もしも もう一度あなたに会えるなら
たった一言伝えたい
ありがとう ありがとう


時には傷つけあっても あなたを感じていたい
思い出はせめてもの慰め いつまでもあなたはここにいる


もしも もう一度あなたに会えるなら
たった一言伝えたい
ありがとう ありがとう



                          song by KOKIA 「ありがとう・・・」






もう会えなくなってしまったあなたに
伝えたいよ


ちゃんと言っておけばよかった


いつでも言えるって
思ってたんだ


次会った時にって
思ってたんだ



いなくなってしまったあなたの
優しかった声が
僕の耳に残って離れない


ちゃんと伝えておけばよかった

蒼い城


森と泉にかこまれて
静かに眠る
ブルーシャトー

あなたが僕を待っている
深くて寂しい
ブルーシャトー

             (作詞 橋本 淳)



「ペレアスとメリザンド」の冒頭で
森の奥の泉のそばで
美しいメリザンドが泣いている

そんな場面を思い出す


今も
森の奥深くで
あなたが待っているきがする

秋の歌

秋風の
ヴィオロンの
節(ふし)ながき啜泣(すすりなき)
もの憂き哀しみに
わが魂を
痛ましむ。

時の鐘
鳴りも出づれば
せつなくも胸せまり
思ひぞ出づる
来(こ)し方に
涙は湧く。

落葉ならね
身をば遣(や)る
われも、
かなたこなた
吹きまくれ
逆風(さかかぜ)よ。

       ポ-ル・ヴェルレーヌ(堀口大學訳)



僕の好きな詩のひとつだ。

ちょっと今の季節にはそぐわないけれど、
チャイコフスキーの「感傷的なワルツ」を聴くと
なんとなく、この詩を思い出す。

ヴァイオリンの響きが
すすり泣いているようで
ワルツなのに
なぜこんなにも悲しく踊っているのかと
胸が痛くなる。

ひとりで踊っているのか
それとも
想う人が誰かと踊っている姿を
眺めているのか。

遠くから
想っているだけなのかもしれない。
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