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真昼の月

僕の記憶
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  • 05/18/18:45

秋の歌

秋風の
ヴィオロンの
節(ふし)ながき啜泣(すすりなき)
もの憂き哀しみに
わが魂を
痛ましむ。

時の鐘
鳴りも出づれば
せつなくも胸せまり
思ひぞ出づる
来(こ)し方に
涙は湧く。

落葉ならね
身をば遣(や)る
われも、
かなたこなた
吹きまくれ
逆風(さかかぜ)よ。

       ポ-ル・ヴェルレーヌ(堀口大學訳)



僕の好きな詩のひとつだ。

ちょっと今の季節にはそぐわないけれど、
チャイコフスキーの「感傷的なワルツ」を聴くと
なんとなく、この詩を思い出す。

ヴァイオリンの響きが
すすり泣いているようで
ワルツなのに
なぜこんなにも悲しく踊っているのかと
胸が痛くなる。

ひとりで踊っているのか
それとも
想う人が誰かと踊っている姿を
眺めているのか。

遠くから
想っているだけなのかもしれない。
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